I can't reach the Castle vol​.​2

by Otomizo Records / Sappow

/
1.
Arthur 10:54
2.
Brunswick 06:06
3.
Jeremiah 07:05
4.
The Castle 12:50

about

Live Techno Session recoreded during 2021/3/9-3/18

I can't reach the Castle Vol.1 & 2

これはライヴハウスに数日通って自由にセッションした時のライヴ・レコーディング。事前に用意していたシーケンスなどはなく、その場でリズムマシンとベースシンセ、シンセで即興的に音を抜き差ししつつ演奏したもの。

機材をたくさん持って準備したり設置したりするのが苦痛でしかないので、必要最小限の2台、例外的に3台を使って演奏しています。

vol.1と2合わせ全9曲ですが、順番などは編集しています。追加録音などはしていません。

このセッションは作品を作る、ライヴで録音する、という目的もあるにはありましたが、一番はライヴハウスで爆音でリズムマシンやシンセの音を「聴く」という目的で行ったので、やや冗長に感じる部分があるかもしれません。とはいえ、現場の音をそのまま録音しているのでラインで録音したシンセの音ではなく、空間を通した音です。その意味で自分にとってはすごく他とは違う意味で聴きごたえのある作品となりました。

時間が長いので連続で聴くのは苦痛かと思い、vol.1と2に分けました。その際アルバムタイトルという入れ物に少し工夫をしました。"I can't reach the Castle"ですが、邦題を付けるとすれば「全然城に辿り着かないよ」。

このセッションを行っている時、学生時代にフランツ・カフカの『城』という小説を読んだことを思い出していました。ネタバレになりますけど、主人公は城に行こうとして結局全く城に辿り着くことができないで終わります。すごく分厚い本で読んでしまった後無力感に襲われるのですが、この、「結局城に辿り着かない」というイメージが作品の入れ物としてすごく面白いと思いタイトルを付けました。

それで、この小説を読んだことがある方は気づかれるかもしれませんが、曲のタイトルはそれぞれこの本に出てくる登場人物の名前です。で、まあvol.2の最終曲に配置されているのは'the castle'であり、結局辿り着けなかった「城」です。

結局何が言いたいかというと、私が勝手にフランツ・カフカの小説『城』のサウンドトラックを作ったということです。

credits

released April 5, 2021

Rhythm Machine, Bass Synths performance : Sappow
recording, mixing, mastering by Sappow
thanks to montahes : Bass synths support

Master 48kHz24bit

license

all rights reserved

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[Japan]

Sappow
幽霊姉妹(Yuurei Shimai)

Techno, Electronica, ambient, Experimental Music, Rock

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