特集 マニー・パッキャオ 激闘の軌跡

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健在ぶり発揮

 素早く相手の懐に踏み込んで放つ左ストレートと、パンチを見切る巧みな防御技術。パッキャオの動きは、確かに37歳とは思えない鋭さを保っていた。
 2回、バルガスのジャブに合わせカウンター気味に左ストレートを放った。これは踏み込まず、力まずに打ったパンチ。きれいに顔面を捉え、王者に尻もちをつかせたダウンで主導権を奪った。
 試合中盤以降は10歳若い相手の右を浴びる場面も目立った。しかし、世界を魅了してきたサウスポーは上体を揺すって的を絞らせず、必ず打ち返してポイントを簡単には譲らなかった。母国フィリピンで議員の仕事に専念するため、一度は去ったリング。ボクシングへの情熱が消えないとして早々に引退を撤回し、再びベルトを巻いた新王者は「自分のパフォーマンスには満足している。挑まれれば誰とでも戦う」。ただ、3-0の判定勝ちに全盛期の迫力は感じさせなかった。「毎回KOを狙っていった」と言うが、2回を除けば倒せるチャンスはあまりなかった。
 1年半前に「世紀の一戦」を繰り広げたメイウェザーがリング下で観戦。この宿敵も引退を表明しながらいつ撤回するかと注目されている。2人は再びグローブを交えるのか。パッキャオの復帰を多くのファンが歓迎したが、新たなスターの出現を望む声も少なくない。(ラスベガス時事)(2016/11/06-17:29)

 次ページから、パッキャオの激闘を振り返る。

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