【女性管理職に聞く】カルビー・荒木友紀さん

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チャレンジすることを恐れずに

 ―管理職になって良かったことは。
 「ラブジャパン」のような大きな企画に携わり、自ら進められる楽しさがあります。部下が成長する姿を見られるのもうれしいです。次の世代を育てたいと思っているのですが、それも楽しいことです。

 ―仕事と家庭を両立する中で、しわ寄せがいっていると感じる部分はありますか。
 家庭では子どもと接する時間が少なく、寂しい思いをさせています。ラブジャパンでは多いときで月の半分は出張でした。土日の使い方や、帰ると決めた日には帰るとか、メリハリをつけて接するようにしています。
 仕事では、メンバーが相談したい時に私が帰宅していて不在とか。やはり行けない出張もあります。

 ―部下に小さなお子さんを持つ女性がいますね。チーム全体で仕事をうまく回す工夫はありますか。
 決断を速くすることです。相談された時に「ちょっと待って」などと言っていると、時間がどんどん過ぎてしまう。メンバーには悩んで問題をため込まず、すぐ相談するように指導しています。何でも共有し、何か起きればいつでも誰かが代替できるように。

 ―仕事、楽しそうですね。
 実は、ずっと専業主婦になりたかったのです。でも結婚したのが24歳とまだ若く、せっかくだしもうちょっと働くか、働くなら違うところでやってみようかとカルビーに転職しました。
 最初に担当したのがスナック菓子「ベジたべる」。健康志向の緑色のスナックで、味が好きじゃなかった。ところが赤と黄色を加えて3色にしたらおいしくなったのです。3色をどう実現するか、工場の人や現場の人たちといろいろ話し合いました。それが楽しかったんですね。商品企画って楽しいなとスイッチが入った瞬間でした。
 育児休暇中、夫が稼いだお金で何かを買うのも嫌でした。欲しいものがあるたび、「買っていい?」って聞くことに窮屈さを感じていました。自分がやりたいことは自分でやった方がいいと気付きました。

 ―後輩に伝えたいことはありますか。
 私もかつては、課長なんてならなくていいと思っていました。しかし、上に上がれば、視野も、できることも広がる。やりたいことを推進できる。チャレンジすることを恐れないでほしいと思う。
 私の後にベーシック課長をやりたいと思う人を育てたいのですが、男性では既にいそうだけど、女性ではまだという気がしています。特に子どもがいる女性にとっては環境ができていない。例えば出張でも、私は両親がいるからできているのであり、そうでない方も多い。あの人ができるのなら私もできそうだと思える環境を作りたいですね。

 ―荒木さんにとって「仕事」とは。
 仕事は自分の時間、生きがいです。成長できる場。家庭も仕事も、両方ないと生きていけない。

 ―ストレス解消法は。
 飲みながら友だちとしゃべることです。

荒木友紀(あらき・ゆき)さん 実践女子大生活科卒。1999年ブルドックソース入社、2002年結婚、04年カルビーに転職。14年マーケティング本部スナック部2課課長、16年同本部ポテトチップス部ベーシック課課長。ポテトチップスで47都道府県の地元の味を再現する「ラブジャパン」プロジェクトのリーダー。小学生2人の母。夫、両親と二世帯同居。41歳。

(2018年4月1日配信)

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