フューチャー

1983年11月20日、ジョージア州アトランタ生まれのフューチャーことネイヴァディウス・デムン・ウィルバーンは、南部ラップの代表的存在。従兄弟のリコ・ウェイドをバックにグッチ・マネとコラボし、『True Story』や『Streetz Calling』（2011）などのミックステープをリリース。2012年にはデビュー・アルバム『Pluto』（No.8）をリリース。このアルバムには、ドレイク、T.I.、スヌープ・ドッグ、R.ケリーのパフォーマンスが収録されている。しかし、リアーナのアルバム『Unapologetic』でプロデューサー兼プログラマーとして参加したことが、彼の名を世に知らしめた。2014年、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ウィズ・カリファが参加したセカンド・アルバム『Honest』が彼の地位を確固たるものにした（2位）。その後、フランスのラッパー、カアリスが 「Crystal」にゲスト参加。さらに3本のミックステープをリリースした『DS2』（2015年）は全米チャートの上位にランクインした。ミックステープ『What a Time to Be Alive』でのドレイクとのコラボに続き、フューチャーはサプライズ・アルバム『Evol』（2016）をリリースし、こちらも1位を獲得した。いまだ精力的に活動している彼は、2017年にほぼ同時にリリースされた2枚のアルバム、DJキャレドとメトロ・ブーミンをプロデューサーに迎えた『Future 』（1位）、そしてザ・ウィークエンドとリアーナをパフォーマーに迎えた『HNDRXX 』（1位）をレコーディングした。その後、2018年には『KOLORBLIND』（DJ Escoとの共作）、『BEASTMODE 2』（Zaytovenとの共作）、『WRLD ON DRUGS』（Juice WRLDとの共作）という3本のミックステープをリリース。2019年、アルバム『Future Hndrxx Presents: the WIZRD 』（1位）のリリースと並行して、リル・ベイビーとトラックでコラボし、その後スタジオに戻ってレコーディングした新作『High of Life』は2020年にリリースされ、再びビルボードチャートで1位を獲得した。2022年の『I Never Liked You』も同様で、カニエ・ウェスト、ガンナ、ヤング・サグ、ドレイク、テムズ、ESTジー、コダック・ブラックが参加した。アルバム発売のわずか3日後にはデラックス・エディションがリリースされ、ベイビーフェイス・レイ、42ダグ、リル・ベイビー、リル・ダーク、ヤング・スクーターが参加した新曲が収録された。その2年後、フューチャーはメトロ・ブーミンと組んで2枚組のアルバム『We Don't Trust You』と『We Still Don't Trust You』を発表し、ザ・ウィークエンド、ケンドリック・ラマー、プレイボイ・カルティ、トラヴィス・スコット、J・コール、タイ・ダラー・サインらが参加してNo.1を獲得した。同年、7枚目のミックステープ『Mixtape Pluto』（ビルボード200で1位）をリリース。