- 4週連続の流入でAUMは1,550億ドルまで回復
- BTC上昇で機関投資家の需要が戻りつつある
仮想通貨投資商品の市況
暗号資産(仮想通貨)に特化した資産運用企業コインシェアーズ(CoinShares)でリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は27日、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは、12億ドル(約1,913億円)の純流入だったと報告した。
純流入の要因については、ビットコイン(BTC)の価格が2026年2月の初め以降の最高水準に達する中で、機関投資家の需要が回復してきたことがあると指摘。一方で、現地時間28日から29日に開催される米FOMC(連邦公開市場委員会)の会合に向けて、まだ投資家が慎重になっている可能性があるとも分析している。
以下のグラフが、デジタル資産投資商品全体における週ごとの資金フローの推移。先週で4週連続、純流入が続いたことが示されている。
出典:コインシェアーズ
バターフィル氏は今回、合計の運用資産残高(AUM)が1,550億ドル(約25兆円)に増加し、この金額は2月1日以降で最高水準であるとも説明。一方で、2025年10月(ビットコイン最高値更新月)の運用資産残高のピークである2,630億ドル(約42兆円)は大きく下回っていると述べている。
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仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは先週、合計で約9.9億ドルが純流入した。専門家は背景の1つに、米国とイランの紛争に対する楽観的な見方があることを挙げた。
銘柄別の資金フロー
デジタル資産投資商品への資金フローを原資産別に見たのが以下の表。バターフィル氏は、ビットコインの投資商品が純流入を主導したと説明した。
出典:コインシェアーズ
一方で、ビットコインをショート(売り注文)する投資商品に1,650万ドル(約26億円)が純流入したことを指摘。その上で、この金額は前月の平均水準と概ね一致しており、ヘッジ需要は継続しているが高まっているわけではないことを示していると説明した。
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CryptoQuantのCEOキ・ヤング・ジュ氏が、ビットコインの現在の上昇は先物主導であり、オンチェーン実需はネットマイナスが続くと指摘。弱気相場終焉にはスポットと先物の双方の回復が必要と述べた。
先週はビットコイン以外にも、イーサリアム(ETH)やXRP、ソラナ(SOL)など幅広い銘柄の投資商品に資金が純流入している。
他にもバターフィル氏は、ブロックチェーン関連株のETFの需要が高く、記録的な純流入が3週間続いていることに言及。技術全般やデジタル資産のエクスポージャーに対する需要が大きく高まっていることを示していると指摘した。
また、以下の表はデジタル資産投資商品への資金フローを国別に見たデータ。バターフィル氏は、米国が純流入を主導しているが、過去数週間と比較すると広い地域で需要の高まりがみられると述べている。
出典:コインシェアーズ