映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦のレビュー・感想・評価
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この結末あっての本作
春日城の当主・康綱は、その娘・廉姫に対して、大蔵井高虎から婚約の申入れがあった時点から、「覚悟」は決めていたのではないでしょうか、その実は。
つまり、高虎の申し出を受け入れて春日家が大蔵井家と姻戚関係を取り結べば、大蔵井家としては、その姻戚関係に基づいて自家の「息のかかった」幕臣を春日家の幕臣として何人も送り込んでくることは目に見えており、けっきょくは、春日家は、大蔵井家に支配されてしまっていたことでしょう。
反対に、高虎の申し出を断れば、大蔵井家は、それを口実に戦(いくさ)を仕掛け、武力にモノを言わせることで、春日家を攻め落とし、結局は、同家は、大蔵井家の軍門に下ってしまう―。
上記のとおり、結果を待たず、大蔵井家から廉姫との縁談の申入れがあった時点で、春日家の「運命」は、すでに決まってしまっていたといえるわけですから。
結局は、大国を相手にせざるを得ない小国の悲哀というほかは、なかったこととも、評論子は受け止めます。
そして、それらに加えて、戦闘での雌雄が決してからの、不意討ち的・腹いせ的なあの「殺傷行為」―。
これらの不条理は、これまでの幼児向けの作品には織り込まれることのなかったストーリーであり、たぶん、一緒に観ている親が説明しても幼児には、なかなか理解が難しかったのではないでしょうか。
しかし、反面、評論子は、幼児向けとして本作のような作品が製作されることには、とても意味があったとも考えます。
(本作には、以上のほかにも、男女の恋愛に関しての「身分の差等」という要素もありましたが、この評では、その展開上、指摘だけにとどめて割愛したいと思います)
すなわち、これまでの幼児向けの作品はといえば、どれもこれも完璧な「勧善懲悪」「信賞必罰」のストーリーが、いわば「お約束」。
もちろん、評論子らが住まう現実社会でも、それらは社会生活を送る上では、大切なイデオロギーであり、それを基軸に社会の制度が組み立てられるべきことに、多言は要しませんし、評論子とて、そのことを、決して否定するものではありません。
しかし、現実社会において、それらの基軸は、果たして「唯一絶対のもの」なのかどうか―。
ときに、最近の話ですが、長期間にわたった再審請求で、ようやく、最終的な「無罪」を勝ち取られた方がいらっしゃいました。
しかし、この件に限らず、再審で開始決定が出るたびに、何ゆえ検察当局は「お定まり」のように不服申し立てを繰り返すのか―。
(とくに、この事件の裁判では、再審前の裁判の過程でも、検察当局が被告人の有罪を疑わせる証拠を入手しながらも、故意に裁判所には提出しないでいたことが、世上では批判されたりもしていますけれども)
もちろん、「官僚組織としての検察」としての面子(めんつ)ということも、多分にあるのでしょう。
しかし、現行の刑事訴訟法が「刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現すること」(同法1条)と並んで、これと同格に「事案の真相を明らか(にすること)」(前同)が目的とされていることが、そういう執拗ともいえる検察側の不服申し立てに、絶好の大義名分を与えているとも指摘されています。
そして、そのように規定されていることの背景には、この国の国民に、幼少の砌(みぎり)から、あたかも呪文のように刷り込まれている「勧善懲悪」「信賞必罰」の意識が、過度に作用しているということは、全くないと、果たして言い切れるものでしょうか。
その意味では、主としては幼児が観るであろう本作のような映画に、本作のような「不条理=一筋縄ではいかない社会の実際」が織り込まれていることは、画期的とも、評論子には思われます。
この結末あっての本作であり、その意味で、本作も充二分に佳作としての評に値する一本と、評論子は受け止めます。
(追記)
上記は、もちろん、飽くまでも一人のレビュアーとしての評論子の管見ではありますけれども。
しかし、「映画の評は自由」ということから、レビュアーの皆さまにも、「これも、ひとつの『映画作品の観かた』」ということで、寛容に受け止めていただければ、幸いです。
(追記)
<映画のことば>
「しんのすけのいない世界に未練なんかあるか!」
別作品『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』では、母親のみさえが前に出ていましたけれども。
しかし、本作では、父親のひろしが、より前に出ていたと評論子は思います。
同じ、子の父親として、ちょっぴり嬉しくも思いました。
(追記)
本作は、「クレヨンしんちゃん」の一連の作品群では出色の一本とは聞き及んでいましたけれども(実写版で、リメイクもされていると承知しています)。
しかし、他作の鑑賞にかまけて、なかなか鑑賞の機会をえませんでした。
今回、一連の作品群のうちの上掲の他作が「映画紹介のコーナー」で紹介されたことをきっかけとして、遂に本作も観ることができました。
上掲の他作をご紹介いただき、本作にも鑑賞の機会を作ってくださった、コミュニティFM局のラジオ・パーソナリティ氏に、本作の鑑賞についても、厚くお礼申し上げます。
又兵衛
笑いと静寂のあいだに息づく戦国物語【85点】
2025年に見た映画で一番
65点
映画評価:65点
結構前に実写版を観たことがあった気もするんですが、ほとんど覚えてなかったので
こちらを初めて見てみました。
感想としては、
とても見やすくて、内容もわかりやすく、
それでいて感動ポイントも作ってあって
総合的に優秀に感じました。
身分と年齢を越えた友情に胸うたれました。
ただ、テーマに合わせた為か五歳児には刺激が強いと感じました。
戦国時代という重いテーマだからこそ、
もっと天晴れな感じで、現実離れした様にノリノリな作りでも良かったかなと心配するくらいには、
結構シリアスな作品でした。
私はギャグばかりの作品があんまり好きではないので、この作品は見やすかったですが、
クレヨンしんちゃん(子ども向け)の作品くらいは、
みんなが幸せで、ハッピーエンドであってほしいと願っているので、少し残念でした。
良くも悪くも優等生な作品でした。
【2025.9.3観賞】
戦場の恋
2002年公開作品
劇場版クレヨンしんちゃん10作目
たぶん三度目の鑑賞
過去2回はTSUTAYAレンタル
2009年には草彅剛新垣結衣W主演で実写化全国公開
劇場版クレヨンしんちゃんでは最も知名度が高い名作
監督と脚本は『映画 クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』『映画 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』『はじまりのみち』の原恵一
しんちゃんが戦国時代にタイムスリップする話
遅れて野原家の皆さん(両親と妹と飼い犬)がマイカーでタイムスリップ
姫と家臣の身分が違う純愛
粗筋
野原信之介は美しいお姫様が登場する夢を見た
なぜか父親のひろしや母親のみさえも同じ夢を見た
野原家の飼い犬のシロが家の庭に深い穴を掘りみさえに埋めるよう命じられる信之助
しかし埋めることを拒否するシロにならばと穴を掘り進める信之助は埋まっていた玉手箱を発見
中を開けると毛筆で記された不可解な手紙が入っていた
夢の姫と会いたいと想いを馳せると天保2年にタイムスリップしてしまった信之介
春日家に仕える侍の井尻又兵衛由俊の命をたまたま救った形となった信之介は春日の国の城に招かれた
井尻は戦場では「鬼の井尻」の異名を持つ豪傑だが普段をぼんやり空を眺めているので「青空侍」と揶揄されていた
井尻は廉姫に恋をしていたが身分の違いから姫に縁談を進めていた
廉姫も井尻に恋をしていた
信之介は彼なりに現代の話を井尻や春日家の者たちに聞かせた
信之介以外の野原家も合流しビールを飲むなど親睦を深める
そんなある日に春日の姫が縁談を断ったためにその相手だった隣国の当主の大蔵井高虎はそれをきっかけに春日の国を攻める決断
戦に巻きこまれる野原家だったが逃げるのはやめて地元のためにマイカーを突進させて戦場に
実写化も影響し今ではTVでも取り上げられすっかりいい話として美化された形
いい話なのは間違い無いがしんちゃん尻を出しすぎ
そこは美談でもしんちゃんの個性だからな
個性と言ってもこまわりくんや間抜作先生もわりと下半身を露出するので唯一無二の存在かというとそうでも無い
特に真剣尻刃取りのシーンは尻の動きがホラー映画『ハウス』を意識したこまわりくんのような感じで気持ち悪い
原恵一監督は時代考証にも拘りを見せたらしい
リアルである
高く評価されたようだ
悲劇のクライマックスはやっぱり泣ける
子供向けとあって周囲から大反対されたが原作者がOKを出したので押し切った
それにしてもビールが日本に伝わったのは江戸時代
18世紀後半
ヨーロッパでは紀元前の時代から存在したのに
今の日本にはビールがあって本当に良かった
ありがてー
声の配役
野原家の第一子長男でふたば幼稚園に通う5歳児の野原しんのすけに矢島晶子
しんのすけの母で専業主婦の野原みさえにならはしみき
しんのすけの父でサラリーマンの野原ひろしに藤原啓治
野原家の第二子長女で0歳の野原ひまわりにこおろぎさとみ
しんのすけ同様ふたば幼稚園ひまわり組に所属する「かすかべ防衛隊」の自称リーダーで優等生の風間トオル(風間くん)に真柴摩利
野原家の飼い犬のシロに真柴摩利
しんのすけが戦国時代で出会った風間トオルにそっくりな少年のかずまに真柴摩利
しんのすけと同様ふたば幼稚園ひまわり組に所属する「かすかべ防衛隊」の紅一点の桜田ネネ(ネネちゃん)に林玉緒
しんのすけが戦国時代で出会った桜田ネネにそっくりな少女のねねに林玉緒
しんのすけと同様ふたば幼稚園にひまわり組に所属する「かすかべ防衛隊」の坊主頭で気弱な佐藤マサオ(マサオくん)に一龍斎貞友
しんのすけが戦国時代で出会った佐藤マサオにそっくりな少年のおおまさに一龍斎貞友
しんのすけ同様ふたば幼稚園ひまわり組に所属する「かすかべ防衛隊」の大柄でいつもボーとしているボーちゃんに佐藤智恵
しんのすけが戦国時代で出会ったボーちゃんにそっくりな少年のぼうしちに佐藤智恵
春日家に仕える侍の井尻又兵衛由俊に屋良有作
春日家の姫の春日廉(れんちゃん)に小林愛
井尻家の足軽頭の仁右衛門に緒方賢一
廉の傍仕えの老女の吉乃に山本圭子
仁右衛門の妻のお里に上村典子
侍女に永島由子
鉄砲頭に菅原淳一
春日家の武将に江川央生
門番に布目貞雄
春日家の当主の春日和泉守康綱に羽佐間道夫
春日家の家老の犬居兵庫助頼久に大塚周夫
春日家の家老の堀川新八郎忠継に納谷六朗
春日家の家老の榊隼人佐晶忠に玄田哲章
廉姫との婚姻を申し込んできた大名で破談から春日家と戦になる大蔵井高虎に山路和弘
大蔵井家馬廻衆として高虎の護衛役を担っている真柄太郎左衛門直高に立木文彦
春日家武将に立木文彦
侍大将に島香裕
春日城に一番乗りした大蔵井家の武士の佐久間権兵衛に宇垣秀成
大蔵井家の重臣に中嶋聡彦
馬廻衆に柳沢栄治
狙撃兵に高瀬右光
鉄砲足軽にダンス☆マン
元は大蔵井家の足軽であった野伏の彦蔵に宮迫博之
彦蔵の仲間の野伏の儀助に蛍原徹
「本当にクレしん映画なのか?」と疑った
タイトルはもちろん良い意味で、です。
戦国時代の景観を忠実に表している。火縄銃の音のリアルさ、敵の田んぼの稲を刈り取るシーン、列記とした上下関係など、子供向けアニメとは思えない描写がいくつもあった。
タイムスリップものは雲黒斎をオマージュしているのだろうが、個人的にこっちの方が好き。
笑えるシーンもてんこ盛りで、戦国時代×クレしんという掛け合わせは構成が神がかかって
ヤバい(語彙力)さすが実写化したほどはある。
「おい、青空侍。」で占めるの最高かよ。。。
個人的に最後の又兵衛を撃った犯人は未来人だと信じています。
儚いが薄くはない。
鑑賞した方々の評価が凄く高かったので興味があったが中々観る機会が無く、今回ようやく鑑賞。
まずは戦国時代の人々のアンバランスさ。その土地に産まれたから戦い生きる。女性であれば親の都合のいい嫁ぎ先で一生生きる。そこに個人の感情や思想が入る余地が非常に少ない。かといってみんな画一的かというとそんなことは全く無くその中でも相互尊重は成熟しており、情報量が段違いで文化的に成熟している現代の野原家を受け入れ、憧れるもそれは自分には手に入らないものとして一線を引く。普通の少年マンガであれば文明の利器を得ようと一悶着ありそうなものだか、野原家に対しては戦国時代のルールは適応されない。例え自分達が滅ぼうとしても。
今回の野原家の視点は現代の我々と近く、あまりにも世界が狭く不穏な春日の地の人々がとても危なっかしい。しかし先程述べた相互尊重の強さが彼等の人生を儚く見せている。
又兵衛はあっけなく死ぬ。しんのすけが来た事で周りの状況を大きく改善させたが、又兵衛自身は最初に鉄砲で狙われた時に死んでいたとしても(内面的には大きな変化があっても)外から見た彼の人生には何の変化も無かった。
しかし無意味では無かった。
人は生きる意味を見つけたがるが見つけられずに、あるいは意味の途中で挫折することに儚さを感じ、虚無感を覚えるが例え儚いからといって選んだ生き方が薄い訳では無いということを再認識。観る年代によって色々な気付きを与えてくれる秀作。
感情を揺さぶる傑作
原恵一監督らしいビター
ギャグ漫画?いや、感動の名画でしょ
久しぶりに観て、また泣いてしまった。
おバカ加減は少し落ちるもののストーリーはしっかりしているし、安心して観れる。
とりわけ野外の景色が漫画と思えないほどリアルでキレイ。
実直な廉姫に対して又兵衛の優しさがさらに終盤の悲しみを大きくさせる
単なる報われない恋ではなく永遠に報われない恋になってしまった瞬間、涙無しには見れない。
しばらくしたら又見たくなる映画の1作品だ。
今回もヒロシが活躍してくれた。
「しんのすけのいない世界に未練なんかあるか!」で車に必要な荷物を積み込んでタイムスリップするが何故か持ち込んだボディーブレードが大活躍。
実は我が家にも在り久しぶりに引っ張り出した。
2,000円で買ったのにネットで284円で売ってた。
なんぼしてるか調べやんといたら良かった。
エンドロールで京アニの方の名前が何人か流れていた。
クレしんにも参加してたんやなあ
素晴らしい才能がいくつか消えていったことにただただ、ご冥福を祈ります
しんちゃん戦国時代で大活躍
アオゾラサムライ‼️
「嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」もそうですけど、原一男監督が出かける「クレヨンしんちゃん」はホント素晴らしい‼️決して子供向けではありません‼️今回は戦国時代にタイムスリップしたしんのすけ家族の冒険を描く‼️タイムスリップものらしく、庭を掘ったら出てくる過去からの手紙、合戦シーンで野原家の乗用車が大活躍したり、ビールやカレーライスに過去の皆さんが大感激したりと、ホントに楽しい‼️物語としては "青空侍" こと又兵衛と廉姫の恋愛が軸になっています‼️しんのすけが過去に来た時、又兵衛を敵の銃弾から救う‼️そして又兵衛と廉姫はお互いの気持ちを確認‼️クライマックスで又兵衛は敵の銃弾で命を落とす‼️これは悲劇です‼️が、しかし‼️しんのすけが最初に又兵衛を救ったことで二人はお互いの気持ちを確認できた‼️仮に又兵衛が助かったところで、あんな時代に二人の恋愛が成就出来るとは思えない‼️しかし又兵衛にとって廉姫の気持ちが分かっただけで充分‼️最期の死に顔は幸せそうだった‼️泣けますね‼️私は鑑賞してる間、又兵衛が三船さんに見えてきました‼️そういえば「七人の侍」の菊千代みたいなキャラがいましたね‼️原一男監督にはまた「クレヨンしんちゃん」を撮ってほしいですね‼️
やはり子供向けなので、、、
青空侍
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