海岸段丘
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海岸段丘(かいがんだんきゅう、coastal terrace)、または、海成段丘(かいせいだんきゅう、marine terrace)とは、海岸線に発達した階段状の地形。
地形の形成
[編集]隆起地帯に発達した地形であり、海水準変動と地盤隆起の組み合わせにより形成された。そのため、プレートの複雑な、地震の多い地域でも多くみられる段丘である。段丘面はかつての汀線部であり、段丘崖はかつての海食崖にあたる。形成された段丘面・段丘崖は隆起運動により高位に移動し、新しい汀線に沿って新規の段丘面・段丘崖が形成される。このため、高位の段丘面・段丘崖ほど形成時期が古くなっている。
特殊な海岸段丘の例としては、パプアニューギニア・ヒュオン半島に発達したものがあげられる。この地域は隆起速度が速く、また汀線部にサンゴ礁が発達するため、数多くのサンゴ段丘面が形成されている。
海岸段丘の例
[編集]日本
[編集]- 三陸海岸北部
- 房総半島南部
- 佐渡島外海府海岸北部
- 越前海岸近辺
- 丹後海岸
- 室戸岬近辺
- 宮崎県児湯地域の沿岸部
- 鹿児島県喜界島の百之台及び近辺
- 能登半島北部 - 3段の海岸段丘が形成されていたが、2024年(令和6年)1月1日の能登半島地震による隆起で4段目の海岸段丘が形成された。