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氷河湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

氷河湖(ひょうがこ、英語: glacial lake)とは、氷河および氷河作用に関係し形成されたのことである[1]

分類

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氷河湖には、氷河消耗域英語版表面の融解により形成されたもの、氷河前面に形成され氷河の氷体と接することで形成されたもの(氷河前縁湖英語版)、氷河の前進時に河川をせき止めることで形成されたものなどがある[2]

分布

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日本にはU字谷に淡水が入り込んでできた氷河湖の例はない(氷河によって運ばれた岩石(モレーン)によってせき止められた湖としては豊似湖がある)が、ヨーロッパアメリカ大陸などには氷河湖が多く存在し、代表的なものにボーデン湖などがある。アメリカ大陸の五大湖も全て氷河湖である。

フィンランドでは氷河湖が多く見られる[3]

災害

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氷河前縁湖において、モレーンが決壊し洪水土石流が発生することがあり、これを氷河湖決壊洪水という[2]

ヒマラヤ山脈では、多くの氷河湖が形成され、地球温暖化の影響で夏に雪が降らず、雨が降ることにより、氷河が縮小し、氷河湖の貯水量が増える傾向があると指摘されており、その危険性が指摘されている。

ネパールのイムジャ氷河のイムジャ湖は最も決壊の危険性が大きい湖として、警戒されている。

脚注

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  1. ^ 岩田 2011, p. 240.
  2. ^ a b 松岡 2021, p. 272.
  3. ^ 中野・式 1986, p. 100.

参考文献

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  • 岩田修二『氷河地形学』東京大学出版会、2011年。ISBN 978-4-13-060756-8 
  • 中野尊正式正英『新版 地形の教室』古今書院、1986年5月。 
  • 松倉公憲『地形学』朝倉書店、2021年。ISBN 978-4-254-16077-2