特集 マニー・パッキャオ 激闘の軌跡

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最後まで追い求めたKO

 引退の花道を華やかなKO勝利で飾るのか。パッキャオの最終章は慎重な探り合いで始まった。昨年5月にメイウェザー(米国)とのビッグマッチで判定負けして以来、約11カ月ぶりのリング。序盤は硬さも見られたが、徐々にブラッドリーに圧力をかけていった。
 自分の左に相手は右のカウンターを合わせてきたが、恐れず勇敢に前進。7回にバランスを崩した相手がスリップ気味にグローブをキャンバスにつくとダウンとみなされ、一気に流れをつかんだ。9回には一度外された左をショートで追い打ちして、今度は明白に倒した。結果は判定勝ちだったが、「最初から最後までKOだけを狙っていた」。本来のスタイルを貫いた。
 本場ラスベガスで成功した最初のアジア人ボクサーと言える。まず手にした世界王座はフライ級だった。そこから体格差をスピードとハードパンチで乗り越え、数々の名勝負を重ね6階級制覇。その戦いぶりは人々に勇気を与えた。
 37歳になり、母国で政治家に専念するため約21年のプロ活動に終止符。記者会見で復帰の可能性を問われると、「分からない。まずは引退後の生活を楽しみたい」と含みを持たせた。ただ、衰えた姿を目にしたくないファンも少なくないだろう。それほど、歩んできたボクサー人生は鮮烈だった。(ラスベガス時事)(2016/04/10-18:39)

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