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YomiToku は日本語に特化した AI 文章画像解析エンジン(Document AI)です。画像内の文字の全文 OCR およびレイアウト解析機能を有しており、画像内の文字情報や図表を認識、抽出、変換します。
- 🤖 日本語データセットで学習した 4 種類(文字位置の検知、文字列認識、レイアウト解析、表の構造認識)の AI モデルを搭載しています。4 種類のモデルはすべて独自に学習されたモデルで日本語文書に対して、高精度に推論可能です。
- 🇯🇵 各モデルは日本語の文書画像に特化して学習されており、7000 文字を超える日本語文字の認識をサポート、手書き文字、縦書きなど日本語特有のレイアウト構造の文書画像の解析も可能です。(日本語以外にも英語の文書に対しても対応しています)。
- 📈 レイアウト解析、表の構造解析, 読み順推定機能により、文書画像のレイアウトの意味的構造を壊さずに情報を抽出することが可能です。
- 📄 多様な出力形式をサポートしています。html やマークダウン、json、csv のいずれかのフォーマットに変換可能です。また、文書内に含まれる図表、画像の抽出の出力も可能です。文書画像をサーチャブルPDFに変換する処理もサポートしています。
- ⚡ GPU 環境で高速に動作し、効率的に文書の文字起こし解析が可能です。また、VRAM も 8GB 以内で動作し、ハイエンドな GPU を用意する必要はありません。軽量モデルを用いれば CPU でも高速に推論が可能です。
gallery.mdにも複数種類の画像の検証結果を掲載しています。
| 入力画像 | OCR の結果 |
|---|---|
| レイアウト解析の結果 | エクスポート (HTML で出力したものをスクショ) |
Markdown でエクスポートした結果は関してはリポジトリ内のstatic/out/in_demo_p1.mdを参照
赤枠: 図、画像等の位置緑枠: 表領域全体の位置ピンク枠: 表のセル構造(セル上の文字は [行番号, 列番号] (rowspan x colspan)を表します)青枠: 段落、テキストグループ領域赤矢印: 読み順推定の結果
画像の出典:「令和 6 年版情報通信白書 3 章 2 節 AI の進化に伴い発展するテクノロジー」:(総務省) を加工して作成
- 2025 年 11 月 5 日 YomiToku v0.10.1 CPU推論向けに最適化したGPU Free OCRモデルのサポート
- 2025 年 4 月 4 日 YomiToku v0.8.0 手書き文字認識のサポート
- 2024 年 11 月 26 日 YomiToku v0.5.1 (beta) を公開
pip install yomitoku- PyTorch はご自身の CUDA のバージョンにあったものをインストールしてください。デフォルトでは CUDA12.4 以上に対応したものがインストールされます。
- PyTorch は 2.5 以上のバージョンに対応しています。その関係で CUDA11.8 以上のバージョンが必要になります。対応できない場合は、リポジトリ内の Dockerfile を利用してください。
yomitoku ${path_data} -f md -o results -v --figure--liteオプションを使用してください。
yomitoku ${path_data} -f md --lite -d cpu -o results -v --figure軽量モデルは1行あたり読み取り可能な最大文字列長が50文字の制限があります。英文や1行あたりの文字数が多い文書は通常モデルを使用することを推奨します。
| 引数名 | 説明 |
|---|---|
${path_data} |
解析対象の画像が含まれたディレクトリか画像ファイルのパスを直接指定します。ディレクトリを対象とした場合はサブディレクトリ内の画像も含めて処理を実行します。 |
--format(-f) |
出力形式のファイルフォーマットを指定します。(json, csv, html, md, pdf(searchable-pdf) をサポート) |
--outdir(-o) |
出力先のディレクトリ名を指定します。存在しない場合は新規で作成されます。 |
--vis(-v) |
解析結果を可視化した画像を出力します。 |
--lite(-l) |
軽量モデルで推論を実行します。通常より高速に推論できますが、若干、精度が低下する可能性があります。 |
--device(-d) |
モデルを実行するためのデバイスを指定します。gpu が利用できない場合は cpu で推論が実行されます。(デフォルト: cuda) |
--ignore_line_break |
画像の改行位置を無視して、段落内の文章を連結して返します。(デフォルト:画像通りの改行位置で改行します。) |
--figure_letter |
検出した図表に含まれる文字も出力ファイルにエクスポートします。 |
--figure |
検出した図、画像を出力ファイルにエクスポートします。 |
--encoding |
エクスポートする出力ファイルの文字エンコーディングを指定します。サポートされていない文字コードが含まれる場合は、その文字を無視します。(utf-8, utf-8-sig, shift-jis, enc-jp, cp932) |
--combine |
PDFを入力に与えたときに、複数ページが含まれる場合に、それらの予測結果を一つのファイルに統合してエクスポートします。 |
--ignore_meta |
文章のheader, footerなどの文字情報を出力ファイルに含めません。 |
その他のオプションに関してはヘルプを参照してください。
yomitoku --help- 通常モデルでは GPU での実行を推奨します。CPU を用いての推論向けに最適化されておらず、処理時間が長くなります。
- 軽量モデルでは CPU でも高速に推論できます。
- YomiToku は文書 OCR 向けに最適化されており、情景 OCR(看板など紙以外にプリントされた文字の読み取り)向けには最適化されていません。
- AI-OCR の識別精度を高めるために、入力画像の解像度が重要です。低解像度画像では識別精度が低下します。最低でも画像の短辺を 720px 以上の画像で推論することをお勧めします。
パッケージの詳細はドキュメントを確認してください。
本リポジトリ内のソースコードおよび本プロジェクトに関連する HuggingFace Hub 上のモデルの重みファイルは、CC BY-NC-SA 4.0 ライセンスの下で提供されています。
非商用での個人利用・研究目的での利用は自由に行っていただけます。
YomiToku © 2024 by Kotaro Kinoshita is licensed under CC BY-NC-SA 4.0.
To view a copy of this license, visit: https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/
商用化/非商用の判断は以下のガイドラインに従い、判断いたします。
YomiToku を商用環境でご利用いただく場合、以下の方法で 製品版の商用ライセンス を提供しています。
手書き認識の精度向上、画像の自動向き補正、レイアウト解析の強化など、製品版のみで利用可能な追加機能 を多数搭載しています。
オンプレミス環境やローカル PC での商用利用をご希望の場合は、専用の オンプレ向け商用ライセンス をご用意しています。
詳細は以下よりお問い合わせください。
YomiToku の商用版は AWS Marketplace でも提供しています。
すべての解析処理は お客様の AWS 環境内で完結 し、外部ネットワークや第三者サーバーへの送信は一切発生しません。
機密文書・社内資料・個人情報を扱うワークロードでも安心してご利用いただけます。
- AWS Marketplace – YomiToku-Pro Document Analyzer
https://aws.amazon.com/marketplace/search/results?searchTerms=yomitoku - 利用手順(YomiToku-Client ドキュメント)
https://mlism-inc.github.io/yomitoku-client/