animegif2mono は、アニメーションGIF画像をモノクロ(白黒)のアニメーションGIF画像に変換するコマンドラインツールです。
複数のディザ法に対応し、コントラスト調整、輪郭抽出も入れてあります。
- アニメーションGIFファイルのアニメーション構成はそのまま各フレームをモノクロ画像へ変換
- 透過色のあるアニメーションGIFファイルやスクリーンサイズより小さいフレームサイズを持つアニメーションGIFファイルにも対応
- 複数のディザリングアルゴリズムを選択可能
(Floyd–Steinberg、Bayer、Atkinson、Stucki、Burkes、Sierra Lite) - コントラスト調整機能
- 輪郭抽出機能
animegif2mono [-c contrast] [-d method] [-e] input.gif output.gif| オプション | 内容 |
|---|---|
-c contrast |
コントラスト調整値を指定します。範囲は -100 ~ 100(デフォルトは 0) |
-d method |
ディザ法を番号で指定します(デフォルト: 0) 0: Floyd–Steinberg 1: Bayer (4x4) 2: Atkinson 3: Stucki 4: Burkes 5: Sierra Lite |
-e |
Sobelフィルタによる輪郭抽出を有効にします |
input.gif: 入力の変換対象のアニメーションGIFファイルoutput.gif: 出力のモノクロアニメーションGIFファイル
animegif2mono -d 1 input.gif output.gifBayerディザ法でinput.gifをモノクロ化し、output.gifとして保存します。
animegif2mono -c 50 -e input.gif output.gifコントラストを上げ、輪郭抽出も行って変換します。
必要なライブラリ:
- giflib 5.1以降 (要
DGifSavedExtensionToGCB())- pkgsrcの場合は
pkg_add giflib - ubuntuの場合は
apt install libgif-dev
- pkgsrcの場合は
makeライブラリやヘッダのパスは適当に調整してください。デフォルトでは NetBSD + pkgsrc の設定が書いてあります。
- 各フレームの待ち時間は入力アニメーションGIFの値がそのままコピーされます
- 入力のアニメーションGIFに透過色が使われている場合でも、出力のモノクロアニメーションGIFは透過色なしで出力します (GIFにおける透過色は「描画しない」つまり前フレームのデータ保持なので、モノクロ化後は前フレームとのピクセル単位の差分にあまり意味がなく、圧縮にも寄与しない)
- 入力のアニメーションGIFがスクリーンサイズより小さいサイズのフレームを持つ場合でも、出力のモノクロアニメーションGIFはすべてスクリーンサイズ全体の画像データを持つフレームとして出力します
- 輪郭抽出はオマケなのであまりきれいに出ません
このソフトウェアのライセンスは LICENSE ファイルを参照してください。