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さんふらわあ こがね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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さんふらわあ こがね
大阪南港で接岸中の「さんふらわあ こがね」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
フィリピンの旗 フィリピン
所有者 船舶整備公団
関西汽船
ダイヤモンドフェリー
スーパーフェリー英語版
ネグロス・ナビゲーション英語版
運用者 関西汽船
ダイヤモンドフェリー
スーパーフェリー英語版
ネグロス・ナビゲーション英語版
建造所 カナサシ豊橋工場[1]
姉妹船 さんふらわあ にしき
航行区域 限定沿海[1]
IMO番号 9042726
改名 SUPERFERRY 20
St Gregory The Great
経歴
起工 1991年12月20日[1]
進水 1992年3月10日[1]
竣工 1992年7月23日[1]
就航 1992年8月3日
運航終了 2010年2月
最後 2015年、バングラデシュで解体
要目
総トン数 9,684 トン[1]
載貨重量 3,516トン[1]
全長 150.87 m[1]
全幅 25.0 m[1]
型幅 13.3 m[1]
満載喫水 5.47 m[1]
デッキ数 7層
機関方式 ディーゼル
主機関 日立-スルザー 14ZAV40S 2基[1]
推進器 可変ピッチプロペラ 2軸2舵
最大出力 25,200馬力[1]
定格出力 21,420馬力[1]
最大速力 24.7ノット[1]
航海速力 22.1ノット[1]
航続距離 1,923海里[1]
旅客定員 942名[1]
乗組員 55名[1]
車両搭載数 トラック100台、乗用車60台[1]
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さんふらわあ こがねは、関西汽船が運航していたフェリー。神戸(阪神)-松山-別府航路に就航した。

概要

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関西汽船最後の客船となったあいぼり丸こばると丸の代船として、僚船のさんふらわあ にしきとともにカナサシ豊橋工場で建造され、1992年8月3日に神戸(阪神) - 松山 - 別府航路に就航した。 本船およびにしきの就航で、当時3往復運航されていた神戸(阪神) - 別府航路が全便フェリー化された。

ダイヤモンドフェリーブルーダイヤモンドスターダイヤモンドと準同型船である。

2007年11月21日からダイヤモンドフェリー担当便で運航され、にしきと交互に就航していた。その後、2008年2月のドック入りの際にダイヤモンドフェリーへ移籍、ファンネルマークもダイヤモンドフェリーのDマークに変更された。

関西汽船ダイヤモンドフェリーフェリーさんふらわあへの統合により、2009年11月1日からフェリーさんふらわあによる運航となったが、2010年2月に寄港便の廃止による減便で運航を終了した。

その後、海外売船され、フィリピンスーパーフェリー英語版SUPERFERRY 20として就航した。 2012年にはネグロス・ナビゲーション英語版に移籍してSt Gregory The Greatとなり2GOブランドで運航されていたが、2013年6月13日、シエット・ペカドス諸島付近で座礁、機関室に浸水し、イロイロ港へ曳航された。2015年、バングラデシュにて解体された[2]

船内

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デッキは7層で、上部から羅針儀甲板、航海船橋甲板、A・B・C・D・E甲板と呼称されており、航海船橋甲板が操舵区画、A・B甲板が船室区画、C甲板とD甲板前部がドライバー区画および乗組員区画、D甲板後部とE甲板が車両積載区画となっていた。E甲板の船首部にバウドアとランプウェイドアを、船尾左右両舷にサイドランプウェイドアを装備されていた[3]。船内インテリアはセミクラシックなヨーロピアンリゾートを同型2隻のイメージコンセプトに据えヨーロッパ文化を思わせる統一感を持たせる形とし、本船はベートーベンのような荘厳で重厚なイメージを施した[4]

Aデッキ[5]
  • デラックスルーム(2名×2室) - 右舷側をピンク系・左舷側をブルー系のインテリアとした[4]
  • 特等室(2名×3室、1名×4室)
  • 1等室(4名×12室)
  • 2等寝台(12名×24室)
  • 2等客室(5室)
  • ラウンジ
Bデッキ[5]
  • 特等(2名×3室)
  • 1等室(2名×18室)
  • 2等客室(8室)
  • エントランスホール
  • 案内所
  • 売店
  • レストラン(188席)
  • ビジネスコーナー - ライティングデスク、ファクシミリ、コピー機を設置
  • ホール「こがねホール」
Cデッキ[4]
  • ドライバー室
  • ドライバー浴室

事故・インシデント

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2007年10月7日、22時15分ごろ、上り便で運航中の本船は松山港第2岸壁へ接岸する際、左舷船尾部が防衝工へ衝突した。衝突により本船は左舷船尾部外板に亀裂および破口を生じ,防衝工は基部のコンクリートが損傷した。原因は操船に当たっていた研修中の船長がサイドスラスターのダイヤルの回転方向を誤って操作したためであった[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 新造船写真集 カーフェリーさんふらわあ こがね 船舶整備公団・関西汽船株式会社 - 船の科学1992年12月号
  2. ^ Dangcalan, Danny (2013年6月18日). “Ferry damaged but reaches port”. philstar global. 2016年2月9日閲覧。
  3. ^ a b 広島地方海難審判庁 (25 July 2008). 旅客船さんふらわあこがね 岸壁衝突事件 (PDF) (Report). 財団法人海難審判協会. 2016年2月9日閲覧
  4. ^ a b c 新造船紹介 大型旅客カーフェリー"さんふらわあ こがね"の概要 - 船の科学1992年12月号
  5. ^ a b 長距離フェリーガイド さんふらわあこがね さんふらわあにしき - ぐるりニッポン船旅ガイド'96(成美堂出版)

外部リンク

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