さんふらわあ こがね
さんふらわあ こがね | |
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大阪南港で接岸中の「さんふらわあ こがね」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
日本 フィリピン |
所有者 |
船舶整備公団 関西汽船 ダイヤモンドフェリー スーパーフェリー ネグロス・ナビゲーション |
運用者 |
関西汽船 ダイヤモンドフェリー スーパーフェリー ネグロス・ナビゲーション |
建造所 | カナサシ豊橋工場[1] |
姉妹船 | さんふらわあ にしき |
航行区域 | 限定沿海[1] |
IMO番号 | 9042726 |
改名 |
SUPERFERRY 20 St Gregory The Great |
経歴 | |
起工 | 1991年12月20日[1] |
進水 | 1992年3月10日[1] |
竣工 | 1992年7月23日[1] |
就航 | 1992年8月3日 |
運航終了 | 2010年2月 |
最後 | 2015年、バングラデシュで解体 |
要目 | |
総トン数 | 9,684 トン[1] |
載貨重量 | 3,516トン[1] |
全長 | 150.87 m[1] |
全幅 | 25.0 m[1] |
型幅 | 13.3 m[1] |
満載喫水 | 5.47 m[1] |
デッキ数 | 7層 |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | 日立-スルザー 14ZAV40S 2基[1] |
推進器 | 可変ピッチプロペラ 2軸2舵 |
最大出力 | 25,200馬力[1] |
定格出力 | 21,420馬力[1] |
最大速力 | 24.7ノット[1] |
航海速力 | 22.1ノット[1] |
航続距離 | 1,923海里[1] |
旅客定員 | 942名[1] |
乗組員 | 55名[1] |
車両搭載数 | トラック100台、乗用車60台[1] |
さんふらわあ こがねは、関西汽船が運航していたフェリー。神戸(阪神)-松山-別府航路に就航した。
概要
[編集]関西汽船最後の客船となったあいぼり丸、こばると丸の代船として、僚船のさんふらわあ にしきとともにカナサシ豊橋工場で建造され、1992年8月3日に神戸(阪神) - 松山 - 別府航路に就航した。 本船およびにしきの就航で、当時3往復運航されていた神戸(阪神) - 別府航路が全便フェリー化された。
ダイヤモンドフェリーのブルーダイヤモンド、スターダイヤモンドと準同型船である。
2007年11月21日からダイヤモンドフェリー担当便で運航され、にしきと交互に就航していた。その後、2008年2月のドック入りの際にダイヤモンドフェリーへ移籍、ファンネルマークもダイヤモンドフェリーのDマークに変更された。
関西汽船とダイヤモンドフェリーのフェリーさんふらわあへの統合により、2009年11月1日からフェリーさんふらわあによる運航となったが、2010年2月に寄港便の廃止による減便で運航を終了した。
その後、海外売船され、フィリピンのスーパーフェリーでSUPERFERRY 20として就航した。 2012年にはネグロス・ナビゲーションに移籍してSt Gregory The Greatとなり2GOブランドで運航されていたが、2013年6月13日、シエット・ペカドス諸島付近で座礁、機関室に浸水し、イロイロ港へ曳航された。2015年、バングラデシュにて解体された[2]。
船内
[編集]デッキは7層で、上部から羅針儀甲板、航海船橋甲板、A・B・C・D・E甲板と呼称されており、航海船橋甲板が操舵区画、A・B甲板が船室区画、C甲板とD甲板前部がドライバー区画および乗組員区画、D甲板後部とE甲板が車両積載区画となっていた。E甲板の船首部にバウドアとランプウェイドアを、船尾左右両舷にサイドランプウェイドアを装備されていた[3]。船内インテリアはセミクラシックなヨーロピアンリゾートを同型2隻のイメージコンセプトに据えヨーロッパ文化を思わせる統一感を持たせる形とし、本船はベートーベンのような荘厳で重厚なイメージを施した[4]。
- Aデッキ[5]
- デラックスルーム(2名×2室) - 右舷側をピンク系・左舷側をブルー系のインテリアとした[4]。
- 特等室(2名×3室、1名×4室)
- 1等室(4名×12室)
- 2等寝台(12名×24室)
- 2等客室(5室)
- ラウンジ
- Bデッキ[5]
- 特等(2名×3室)
- 1等室(2名×18室)
- 2等客室(8室)
- エントランスホール
- 案内所
- 売店
- レストラン(188席)
- ビジネスコーナー - ライティングデスク、ファクシミリ、コピー機を設置
- ホール「こがねホール」
- Cデッキ[4]
- ドライバー室
- ドライバー浴室
事故・インシデント
[編集]2007年10月7日、22時15分ごろ、上り便で運航中の本船は松山港第2岸壁へ接岸する際、左舷船尾部が防衝工へ衝突した。衝突により本船は左舷船尾部外板に亀裂および破口を生じ,防衝工は基部のコンクリートが損傷した。原因は操船に当たっていた研修中の船長がサイドスラスターのダイヤルの回転方向を誤って操作したためであった[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 新造船写真集 カーフェリーさんふらわあ こがね 船舶整備公団・関西汽船株式会社 - 船の科学1992年12月号
- ^ Dangcalan, Danny (2013年6月18日). “Ferry damaged but reaches port”. philstar global. 2016年2月9日閲覧。
- ^ a b 広島地方海難審判庁 (25 July 2008). 旅客船さんふらわあこがね 岸壁衝突事件 (PDF) (Report). 財団法人海難審判協会. 2016年2月9日閲覧。
- ^ a b c 新造船紹介 大型旅客カーフェリー"さんふらわあ こがね"の概要 - 船の科学1992年12月号
- ^ a b 長距離フェリーガイド さんふらわあこがね さんふらわあにしき - ぐるりニッポン船旅ガイド'96(成美堂出版)
外部リンク
[編集]- MarineTraffic.com - Gregory - 自動船舶識別装置(AIS)による現在位置表示