経営統合により、法人向けの「ドコモビジネス」を一社に集約
MarkeZine:NTTコミュニケーションズは、先日発表された「日経クロストレンド BtoBマーケティング大賞2024」において「ストラテジー部門賞」を受賞されました。この記事では、そのマーケティング戦略の概要を改めてまとめつつ、戦略実行の要となる「組織」について深掘りしていきます。
まずは、現在のNTTコミュニケーションズの組織体制について教えていただけますか。
戸松:2022年1月の経営統合以降、NTTグループの法人向け事業はすべてNTTコミュニケーションズに集約されました。特筆すべきは、大企業だけでなく、中堅・中小企業も含めた幅広い顧客層をカバーするようになったことです。その中で現在私は大企業向けのエンタープライズ領域を担当しており、今日お話しする5つの戦略もエンタープライズ領域で実施してきたものとなっています。
さて、マーケティング組織についてですが、言わずもがな、BtoBの事業ではフィールドセールスが非常に重要な役割を担います。最前線の1列目でお客様との接点となるのがフィールドセールス。続いて2列目に開発部門やコーポレート部門がいるとすると、マーケティングはその間の1.5列目にいるようなイメージですね。
我々はマーケティングというものの定義を大きく捉えていて、「製造から販売までの過程を繋ぎ、お客様に価値を提供するすべての活動」だと考えています。よくマーケティング組織は「ハブ」と表現されますが、まさにそのような形で社内の様々な部門と連携して動いています。