「第1章 基礎指標」より──到達・接触度
リーチ:広告の到達度
全対象ユーザー(あるいはインターネットユーザー)に対する広告接触者数の割合。広告接触したUU数(実際にはUB数)を指すこともある。いずれの場合も、どれくらいの人に広告が届いたかを把握するための指標として用いられる。
フリークエンシー(FQ):広告の接触頻度
ユーザー1人あたりの広告の平均接触回数。広告以外にも、サービス利用頻度、購買頻度、来店頻度を表す際に利用される。
リーセンシー:最後の広告接触からの間隔
ユーザーが最後に広告に接触してからの期間・間隔。購買行動の直前に接触した広告が与える影響を「リーセンシー効果」という。広告以外にも、最後のサービス利用、来店、購買からの経過時間を表す際に利用される。Recencyは「直近性」という意味。
「第2章 トラッキング」より──セッション
セッション数:訪問数と同義
「訪問数」と同義で、ユーザーがサイトを訪問した回数。30分操作しなかった後や、日をまたいだ後にあらためて操作をすれば、基本的には別の新しいセッションとして認識される。逆に一度サイトを離脱したが30分以内に戻ってきた場合は同一セッションとみなされる。セッションの厳密な定義は解析ツールごとに規定される。
平均セッション時間:セッション時間÷セッション数(時間)
1セッション(=1サイト訪問)の平均滞在時間。サイト全体でどのくらいの時間滞在されているかを把握するための指標。
平均ページ滞在時間:該当ページ滞在時間÷該当ページセッション数(時間)
特定ページや特定複数ページの平均滞在時間。特定ページにどのくらいの時間滞在しているかを把握するための指標。
「第3章 広告配信」より──オーディエンスターゲティング詳細
リターゲティング:一度サイトやアプリに来たユーザーをターゲティング
来訪時に訪問者データなどを蓄積しておき、そのユーザーに再度広告を配信するターゲティング手法。一度サイトに来訪している関心度が高いユーザーに広告配信するため、CPAなどのパフォーマンスが高いケースが多い。一方で、配信設定次第では同じユーザーに何度も同じ広告が掲載されかねないため注意が必要。[同義語]リマーケティング
ダイナミックリターゲティング:最適な広告クリエイティブを自動成して配信するリターゲティング
ユーザーに最適な広告訴求をするために、過去の自社サイトの訪問データを利活用して、ユーザーごとに最適な広告クリエイティブを動的に自動生成し、広告を配信するターゲティング手法。ECサイトなどのように商品点数が多い場合、広告訴求する商品の選定と表現手法、訴求するタイミングは非常に重要。[同義語]ダイナミッククリエイティブ
オーディエンス拡張:一度サイトやアプリに来たユーザーと似ているユーザーをターゲティング
サイト訪問ユーザーと類似性の高いユーザーを探し出し、広告を配信するターゲティング手法。リターゲティングは獲得パフォーマンスが高いことが多いが、自社サイトなどを訪問するユーザー数は限られている。そこで、できる限りパフォーマンスを維持しながら配信対象を広げていく手法としてオーディエンス拡張はよく利用される。[同義語]類似オーディエンスターゲティング、シミラーユーザー
「第4章 オーディエンスデータ」より──DMPの種類
プライベートDMP:1stパーティーデータを管理するためのDMP
企業が自社で保有するオーディエンスデータを一元管理するためのDMPのこと。現状分析をし、広告配信に限らず次の打ち手を実施するためのプラットフォーム。自社ユーザーをより深く把握するために、2ndパーティーデータや3rdパーティーデータを取り込み、1stパーティーデータと突き合わせることもよくある。[代表例]Adobe Audience Manager
パブリックDMP:3rdパーティーデータを管理するためのDMP
販売用のオーディエンスデータが蓄積されているDMPのこと。パブリックDMPを保有する企業は、データセラーとしてパブリックDMP内のデータをほかの企業に販売する。「オープンDMP」や「データセラーDMP」と呼ぶこともある。[代表例] Intimate Merger
「第5章 SEO」より──クローリング
クローリング:様々なサイトを巡回し、ページ情報をインデックス化すること
クローラーがサイトからサイトへ、リンクをたどって様々なサイトを巡回し、サイトやページ情報を収集しインデックス化すること。自社サイトのコンテンツの情報を正しくクローラーに伝え、適切にインデックス化されるようにすることは、重要なSEO施策の1つ。クローリングされなければ検索結果に表示されることはない。
クローラー:クローリングを目的としたボット
クローリングしているボットのことをクローラーという。サイト情報をより正確に理解してもらうためには、頻度高くクローラーにサイトを訪問してもらう必要がある。そのためには、そのサイトの更新性や重要性をクローラーに認識されることなどが必要。Googleのクローラーは「Googlebot」という名前。
インデックス:ページ情報がデータベースに登録されること
クローラーが集めてきた情報がGoogleなどの検索エンジンのデータベースに登録されること。サイト情報を精緻にインデックス化させるために、SEOの内部対策などが重要になってくる。インデックス化されなければ検索結果に表示されることはない。
「第6章 ソリューション」より──リード詳細
リードジェネレーション:見込み顧客を獲得するための活動
商品・サービスに関心を示した見込み顧客の、メールアドレスなどの個人情報を獲得すること。インターネット上での資料請求や体験申し込み時の個人情報記入や、リアルな場での名刺交換、セミナー参加申し込みなどが具体例。Generationは「生成、創出」という意味。
リードソース:見込み顧客の獲得方法・獲得元
インターネット経由、電話経由、紹介などの獲得方法や獲得元のこと。どのリードソースかを分析することで、次の打ち手がより効果的に。Sourceは「元、源」という意味。
リードナーチャリング:見込み顧客を顧客へと育成する活動
獲得した見込み顧客に対し、メール、パンフレット送付、セミナー案内などのコミュニケーションを継続的に取り続けることで、商品・サービスの購買意向を高めていくこと。Nurturingは「育成すること」という意味。
リードクオリフィケーション:顧客になる可能性の高い見込み顧客を選別すること
顧客になる確度の高い見込み顧客を選別することで、より効率的で効果的な営業アプローチが可能になる。リードナーチャリングの一端で特に重要な部分。Qualificationは「資格、制限を加えること」という意味。