法務省は26日、戸籍法施行規則を改正し、人名用漢字に「勒」を追加した。人名用漢字の追加は平成29年の「渾」以来で、864字となった。常用漢字2136字と合わせて、子供の命名に使える漢字は3千字になった。
同省によると、生まれた子供の名前に「勒」を使った出生届を自治体に受理されなかった人が、家裁に不服を申し立てた。却下されたが、抗告審の大阪高裁が今年3月、「社会通念上、明らかに常用平易な文字」と判断し、受理を命じる決定を出して確定した。これを受けて追加を決めたという。
「勒」は、馬の口にかませて手綱を付ける道具で、転じて、統御するなどの意味に使われる。弥勒の勒はサンスクリット語の「マイトレーヤ」の音を漢字で写したもので、宗教的な意味はない。