米連邦取引委員会(FTC)と22州は8月31日、ネット広告料金を不正につり上げたとして、インターネット通販大手アマゾン・コムを西部ワシントン州の連邦地裁に提訴したと発表した。7年以上にわたり、100万以上の広告主から数百億ドル(数兆円)を不当に得た疑いがある。不正行為の差し止めや不当利得の返還などを求めている。
FTCによると、アマゾンは広告枠入札で、落札者が高額の入札をしても2番目に高い入札額をわずかに上回る額だけを支払うと説明していた。だが2019年から顧客に無断で追加料金を課す仕組みを導入。架空の入札者を設けるなどして、落札者に最高入札額に近い額を支払わせていたという。広告主には中小企業も50万社以上含まれる。
FTCなどは、アマゾンが収益目標を達成するために「ひきょうな手段を繰り返してきた」と主張。FTCのファーガソン委員長は「広告主を欺いて高額な料金を支払わせ、膨らんだコストは主に米国の消費者に転嫁された」と非難した。(共同)