回天は一型、二型、四型、十型などが開発されたが、実際の戦闘で使用されたのは、一型のみ。一型は排水量1000トン以上の大型の潜水艦に搭載されて使用されるタイプで、長さ14.75メートル、直径1メートル、重量は8.3トン。最大速力は30ノットで、燃料を満載すれば、距離23キロ分を25分間で航行する能力があったという。
搭載した火薬はTNT火薬1.55トンだった。製作には九三式酸素魚雷を2基使用。魚雷を前後に分断し、中央に搭乗員が乗るスペースを設け、分断した前後を接着する形で製造したという。
一型は潜水艦の上部に4基から6基搭載。回天下部に設けられたハッチを使い、潜水艦との間を行き来できるようになっていた。居住空間は狭く、1.5メートルほどの長さしかなかったが、訓練で教官と乗る時は2人で向かい合って乗ったという。
回天と潜水艦は電話で通話が可能だったが、発進後は連絡が取れなくなり、「特眼鏡」と呼ばれた潜望鏡で敵艦の進行速度と進行方向、回天との距離を見極めて突撃する。操縦は非常に難しく、「操縦するのには6本の手と6つの目がいる」と当時の搭乗員は話していたという。
特集・新着
旬のトピックス