廃炉の最前線へ~東電福島第1原発 視察ルポ~

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メルヘンチックだった旧原発PR施設は

 2017年12月7日。JR郡山駅(福島県郡山市)から車で約1時間40分かけ、東京電力の旧エネルギー館(同県富岡町)に着いた。原子力への理解を求め、地域との触れ合いの場として整備されたPR施設だ。

 外観は、白熱電球を発明したトーマス・エジソンや、放射能を発見した「キュリー夫人」ことマリ・キュリーらの生家をイメージし、洋風に。内部にはカフェコーナーや、スタジオジブリ作品のキャラクターグッズを販売するコーナーもあった。

 そんなメルヘンチックで明るい雰囲気の同館は、今や視察者の受け入れ施設として使われている。

 集合時間の午後1時。東電の用意したワゴン車に乗り、経済産業省の木野正登参事官や同僚のカメラマンらと現場へ向かった。途中からは、原則として立ち入りが禁止されている帰還困難区域となる。

 除染廃棄物の山や崩れかけた家屋、伸び放題の草木に無人のゲームセンター。車窓からは、事故当時の惨状をとどめる光景が見えた。

 この地で暮らしていた人々は、今どこで何をしているのだろう。もし自分の故郷がこんなふうになってしまったら…。そう考えると、胸を締め付けられた。

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