WBC、王座奪回への挑戦

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大きなポイント、継投

 投手力と言えば、大きな意味を持つのが継投だ。ピンチをどうしのぎ、勝てる試合を勝ち切れるかどうかは継投の成否に懸かっていると言っても過言ではあるまい。球数制限がある特殊な大会ということを考えても、うまい継投抜きに勝利はあり得ない。

 15年11月に開催されたプレミア12国際大会の韓国との準決勝で、日本は痛恨の逆転負けを喫した。3点をリードし、先発の大谷は7回を1安打無失点と最高の投球を見せた。しかし、8回から継投に入った日本は9回に韓国打線につかまり、3-4で悪夢の逆転負けを食らった。

 本番の戦いなら、絶好調の大谷を続投させていたに違いない。各球団から大事な選手を預かったシーズンオフの大会で、小久保監督は大谷の体調への配慮、日本ハムへの気遣いもあって無理をさせたくなかったのだろう。その意味では7回で交代の判断は十分に理解できる。ただ、その後の投手起用の順番なども含め、「継投ミス」で敗れたのは紛れもない事実。残り2回を逃げ切る明確なプラン、それがあらぬ方向に進んだ場合のプランBは頭の中にあったのか。そこは、かなり疑わしかった。その後、日本のベンチには、数々のチームで指導に当たってきた78歳の権藤博氏が投手コーチとして加わることになった。

 球数制限がある上に、3試合連続登板が許されないなど、大会ルールは複雑。加えて、相手チーム、打者の情報も通常の試合に比べれば限られている。ベンチ入りできるチームスタッフの人数も少なく、目配りは大変だ。この大会の継投は相当に難しい。だからこそ、勝負の分かれ目になり得るし、緻密な戦略を立てることに長けた日本に有利にはたらく可能性もある。

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