WBC、王座奪回への挑戦

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まずまずの野手陣

 野手に目を転じよう。まずまずいいメンバーがそろったというのが端的な感想だ。捕手を除く12人の野手のうち、WBC経験者が5人。外野の青木、遊撃の坂本、三塁の松田、一塁か指名打者で起用される見込みの内川と中田。前回若手としてチームに加わった坂本と中田は、坂本が16年首位打者、中田も2度目の打点王という充実期。35歳の青木は今チーム唯一のメジャーリーガーとして相手チームの情報分析、攻略法の伝授なども期待され、34歳の内川は16年に3割、100打点、33歳の松田も27本塁打、85打点という活躍ぶりで、連続のWBC切符を実力でつかみ取った。

 ここに16年セ・リーグ本塁打、打点2冠の筒香嘉智(DeNA)、2年連続トリプルスリーの山田哲人(ヤクルト)という球史に残る大選手になる可能性を抱かせる2人の若手が加わった。16年にブレークした広島の鈴木誠也は16年打率2位、95打点に加え、足も使える。広島のチームメート、菊池涼介は抜群の二塁守備に加え、16年はセ最多安打で打率も4位とさらなる成長を遂げた。15年にプロ野球最多安打記録を更新した秋山翔吾(西武)は安定感のある打撃に加え、今回の外野陣ではトップの守備力を誇る。平田良介(中日)は勝負強い打撃で代打や途中出場で期待され、遊撃・坂本のバックアップには田中広輔(広島)が入った。

 中田、松田、坂本、筒香の4人はとりあえず先発出場が確実だろう。鈴木と秋山はどちらか一方、ベテラン青木が不調の場合にはそろって先発となりそうだ。個人的にも注目しているのが山田の起用法だ。過去2年で言えば、山田以上の右打者は日本にはいない。本塁打も打てて打率も高く、足もある。昨年はセ最多の97四球。本来なら筒香、坂本、中田とともに、絶対先発を外せない主力中の主力と言っていいはずだ。

 ただ、菊池という守備の名手の存在と打撃オーダーという2つの要素により、山田が先発で起用されない可能性もありそうだ。16年のテストがうまくいかなかったため、山田の三塁起用の可能性は消滅。小久保監督は山田について、「守るならセカンドでの起用になる」と明言している。打線では2番に誰を置くかもポイント。「少ないチャンスを効率良く生かす」日本野球の特性を考えると、打線のつながりは極めて重要。その点でも2番はカギを握る。2番に入る可能性のある打者となると、菊池、青木(1番でない場合)、坂本、山田、秋山、内川といったところ。前の走者を生かすという点で考えると、確かに菊池が最も合うかもしれない。

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