純粋なバックアップ選手がいないのが三塁の松田だ。遊撃の2人を始め、いざとなれば三塁を守れる選手は複数いるだろうが、とりあえず三塁の先発は松田で決まりだ。明確な代わりの選手がいないのだから、松田が不調なら、その分チーム力は落ちてしまう。思い切りが良くてパンチ力もあり、下位打線にいると怖い選手ではある。ただ、投手の攻め方によっては空振りが多くてもろさも露呈する。本塁打王6回の中村剛也(西武)が少し勢いを失い、日本の三塁は少々手薄になってしまったようだ。15年セ首位打者の川端慎吾(ヤクルト)はシュアな打撃で懸案の2番もこなせる存在。ただ、パンチ力では松田に劣る。「熱男」松田はチームのムードメーカーとしてのプラスαもあり、限られた選手枠の中で監督は純粋な三塁手として松田だけを選ぶ決断をしたのだろう。
ただ、ムードメーカー自身が不調では、盛り上げ役としても務めを発揮しづらい。そうした意味で、松田は調子が気になる存在だ。いざとなったら、パンチ力が少々落ちることには目をつぶり、菊池の三塁起用という「ウルトラC」も考えられないわけではない。そうすればDH枠が空き、中田、内川もそろって先発で使える。
4番は筒香と中田が候補とされたが、小久保監督は4番を筒香に任せる考えを明かした。大谷が打者として出場するなら3番が有力で、その場合は4番には右の中田の可能性が高かったかもしれないが、大谷の出場が消えた状況では3番には坂本が入る見通し。そうなると、4番は左の筒香が順当だろう。「筒香の前後の打者が重要になる」と監督。筒香の後ろには中田というのが基本構想。ソフトバンクとの練習試合で4安打、零封負けを喫したように、打者は春先になかなか調子が上がってこない傾向がある。戦いは短期決戦とあって、選手の状態によっては、臨機応変な入れ替え、変更も必要になる。各選手の調子を見極めながら、なるべく早い段階でつながりのいい打線を見つけ出したいところだ。
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