WBC、王座奪回への挑戦

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少ないチャンス生かす工夫

 強豪チームとの対戦では、「少ないチャンスをどう生かすか」を追求するのが日本の野球だ。後ろにつなぐ意識の徹底、スキあれば一つ先の塁をうかがう走塁、ボールをよく見極めて悪球に手を出さないことなど、小事を積み重ねることでパワー野球に対抗したい。常に求められるのが、状況判断のスピードだろう。

 球数制限があるだけに、相手投手は早めの勝負を仕掛けてくる傾向が強くなりそうだ。悪球に手を出さないようにして相手の投球数を増やすアプローチも必要だろうし、早めに勝負したい相手の配球を読み切って早いカウントから甘いボールを打ちにいく積極性も求められる。一見背反することだが、点差やボールカウント、走者の状況、アウトカウント、打順などによって切り替える柔軟性が必要だ。足が使えそうな選手としては山田、秋山、青木に、鈴木、田中の広島勢ら。機動力をうまく絡めながら、相手に揺さぶりをかけたい。

 監督は、奈良原浩ヘッドコーチ、稲葉篤紀打撃コーチらとともに、どんな試合運びを見せるか。監督が指導者として経験不足なのは明らかなだけに、サポート役の働きは非常に重要だ。特に奈良原ヘッドは監督の青学大の先輩とあって、監督に遠慮なく進言できるはずの立場。監督が迷うような場面では明確な意見を述べ、選手が迷うことなくプレーに集中できるよう戦術、指示を徹底してほしい。

 いくら日本代表を常設したからと言って、選抜チームは寄せ集めの寄り合い所帯。監督とコーチ、コーチ同士、首脳陣と選手たち、選手の間には遠慮が生じやすい面がある。しかも、シーズン開幕前の開催で、選手たちを預かる身とすれば、けがをさせることへの恐怖心は尽きないだろう。さまざまな制約がある中でチームの方向性をどうまとめ上げるか。

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