正念場の日本サッカー

  • X
  • facebook
  • hatena-bookmark

非礼だった?理由説明

 「選手、監督にとってW杯出場はすごいプロモーションになるし、名誉なこと。わくわくしていた」矢先に、大会直前で解任された失望感はあまりに大きい。「問題があるなら教えてほしかった」という切実な叫びからは、W杯直前で監督の座を失うリスクがあるのなら、協会側の希望や事情にも多少なりとも配慮する余地はあったのに、というやるせない思いが込められているように感じる。ハリル氏の言葉が真実であるとすれば、協会側はなぜ解任の可能性や、具体的に求める修正点や要望を何らかの形で伝えてあげられなかったのか。異国で一生懸命指導する外国人に対し、あまりに非礼。不誠実さは否めない。

 14年W杯ではアルジェリアを率いて決勝トーナメントへと導き、優勝したドイツには延長戦にもつれ込む食い下がりを演じた。同監督を評価する声で強かったのが、相手チームの特性や出方に応じた対策や柔軟な戦術変更。いわば、「本番、実戦に強い」という評価だ。本人も「ブラジル(14年W杯)ではかなりいい監督だったと思っているし、今回も予選通過を果たしている」と実績にはプライドを持つ。それが大会直前に指揮権をはく奪され、「自分の得意分野である、詰めの仕事をさせてもらえなかった」と無念さをぶちまけた。もちろん、前監督の最近の指導や采配ぶりから、日本協会が大会直前、試合直前の「詰め」の仕事にももはや多くは期待できないと判断したとも考えられる。ただ、そうだとするなら、そう考える根拠をある程度は示して解任を伝えるべきではなかったか。

特集・新着

旬のトピックス

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ